西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

これが血統論の最先端だ!

このブログも週末の予想を休載したりと、今年の夏はいろいろありましたが、ようやく11月になって競馬、馬券勝負を続けていくテーマが見つかりました。
それが「新血統論予想」です。 血統予想ではなく、血統【論】予想なんです。
抽象的な話になってもアレなので、最新の話題にそって話しましょう。
先週の《京王杯2歳S》ではモーリスという馬が人気を集めましたね。
同馬はスクリーンヒーローの初産駒。いろいろ地味な血統と思われていましたが新馬戦を圧勝。「すでにG1級」なんていう評もありました。結果はご存知の通り出遅れでスローにハマり差してとどかず。まあそれはそれとして、モーリスの血統表からめぼしい「血筋」を書き出してみましょう。
モーリスの父の父はグラスワンダー。母はサンデーサイレンス×ノーザンテーストグラスワンダーダンチヒなんかも入っています。で、このスクリーンヒーローカーネギーサドラーズウェルズの子)×リファールの娘の肌。ほかにナスルーラーも入っているし、ボトムライン=牝系(血統表の一番下=底)はメジロ牝馬、つまり日本在来系の名牝です。
なんかこれ、あらゆる血が入っている、言ってみれば「血の飽和」状態に見えませんか。
血の飽和というとちょっと誤解を受ける恐れがあるかもしれませんね。というのは、これは単一の遺伝子が、一頭の馬の中で飽和してしまう(同じ系統同士の配合等、例・セイントサイモン系の場合)とかいったこととは違うからです。この場合は世俗的な言い方をすると、近親交配が何代にもわたって続いたその結果ということ。西門慶二が言う血の飽和とは、むしろこの逆で、一頭の馬のなかに実にいろんな血が万遍なく入っているような状態を指します。辞書的にいえば、もうこれ以上新しい血を入れようがない、という状態。色鉛筆のセットとか、フルーツバスケットとか、ああいうカラフルなものを思い浮かべてもらえれば良いかと思います。血の飽和=MAXと表記した方がよいかもしれません。
で、血統【論】予想というのは、このMAX化してしまった時代における血統構成を論じてみよう、そしてそれを馬券的中に応用してみよう、というものです。
今、日本の競馬はこんなことになっているのです。サンデーサイレンスの子が走っていて、その子たちの母は「どんなんかな〜」と言っていられた時代はとうに終わっているのです。「どんなんかな〜」とは、例の好相性カップル=ニックスなんかそうですね。オルフェーヴルが走ったと言っては、マックイーンとのニックスがあ〜とか騒ぐ、というアレです。いつまでもこんなことで満足していていいんですかあ〜? 血統マニアのみなさん。とはいえ、ニックスは現にありそう、というか、これは未来の事象ではなく、目の前の現実に直面してはじめてそう言われるわけですから。実際、先週の《東スポ2歳S》は、ディープ×ストームキャットの配合がトレンドを形成しそうな勢いです。
といっても、本来であれば、あまりに栄えてしまったために、逆に自らの首を締めるような状態=血のジレンマに入るはずだったのが、ディープインパクト種牡馬としての成功が、今何が起こりつつあるのかを隠しているような感じになっているのも、今の競馬の姿なんです。
でも、このいわゆるポスト・サンデーサイレンス時代はもうはじまってしまっているのです。血の飽和=MAXは、今そこにある現実なのです。(こうして血統論はまた振り出しに戻ったと考えるべきなのかもしれません)
西門慶二が「これが血統論の最先端だ」と吹いているのは、血の飽和=MAXに正面から向き合おうとしているからです。今年の《京王杯2歳S》では、南関東ナイキアディライト産駒、マイネルディアベルが8人気で4着に来ましたね。血の飽和=MAXの視点からは、こういった穴馬の激走にも光を当てることができるのではないでしょうか。
血統論的に正しい方向に進んでいれば、これを根拠とした予想は当たる、しかもタイムとか馬場とかあまり考えないで能天気に買ってもあたる。なぜなら血統というものの中にあらゆる要素が含まれているから。そうでなければ何もわざわざ動物である馬を走らせてギャンブルをする意味はないでしょう。

この機会に私が使っているweb上の血統サイトを記しておきます。
http://pednet.k-ba.com/ped/index.shtml
http://www.netkeiba.com/?acc_param=top
pednetという専門検索サイトがベストなんですが、けっこう抜けている馬があるので、そんなときは下のnetkeibaの検索を使います。どちらも無料ですが、netkeibaは遡っていくと母系が省略されている点がちょっと気に入りません。