西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

金曜日覚書 《朝日フューチャリティステークス》 【血統診断】

金曜日覚書 《朝日フューチャリティステークス》 【血統診断】

今年の《朝日杯FS》は、先週の牝馬チャンピオン戦に続き実績上位=人気上位が崩れなさそうなメンバーで行われるとみて間違いないでしょう。穴馬の台頭はちょっと苦しいかな。これを予想の前提とします。
さて、またディープ産駒が蝦名のダノンプラチナ1頭だけの出走となりました。血のジレンマとは、あまりにも血統的隆盛を極めてしまった結果、まわりがディープ産駒ばかりとなりディープであるアドバンテージが失われた状況をさします。ですので、ダノンプラチナは唯一のディープ産駒として、競馬の血統史的に見ても有利です。しかもサンデー時代が花開き、同時にせっせと軽ーい馬場を作って、どスロー、よーいどんの瞬発力勝負などなど、「サンデーの成功は偶然の産物」であるにもかかわらず、その成功という事実の延長線上にせっせと「人為淘汰」を高進させてきたのがここ25年のJRA史でありました。騎手もへたけ流の「漬物石」が全盛をきわめたのは記憶に新しいことです。血統の現在はまだ断然サンデー時代です(しかし未来は? が新血統【論】予想のキモであります)。
しか〜し、前週も書きましたように、こういった「人為淘汰」というものは、水面下で起こっている、無方向性から産まれてくる「自然淘汰」=無意識の前にはいずれ劣勢にたたされるはずなのです。ですから、当ブログでは、ダノンプラチナは自動的に△ヒモ扱いとなります。JFでもショウナンアデラを評価していたように、種牡馬や父系に重きをおいているわけではありませんので、つまりそれはダート血統とか芝血統とかいった物理的な限界を越えていそうな馬を買えないから、それなりの種牡馬(多くはサンデー系産駒)に配慮しているだけです。また逆にディープだからといって自動的にオミットしているわけではありません。もっと重要なのは母系、さらに配当=血統構成(最低でも8代くらいは見ることが必要)ですが。ダノンプラチナも血統診断的にはまずまず悪くない程度には「良い」です。
血の飽和の観点からみると、出走馬それぞれまあ全体としては似たような構成となっています。特に人気馬がそうなのでw ですから「これは旧血統だ」という馬はいません。しいていえばダノンプラチナが「血統ベクトル」(方向をもった量)が足りないという判断をしたいと思います(もっともサンデーの天下、ディープの時代を引き延ばすために馬場を改良し、FSを中山から阪神に移動させているわけで、そういった人為淘汰的な圧力の後押しをうけて果然有利なのがダノンプラチナなのですが)。いわゆるブラッドバイアスからいうと、ダノンプラチナと先週のJFのショウナンアデラは一見すると相同に近い配合ですから、当然、同じ距離、同じコースの今回もと考えたくもなりますが、そこは牡馬と牝馬の違いがあるのではないだろうか、というファクターを評価基準に加えたいと思います。血統ベクトルが牡馬と牝馬では違う、というわけです。
アッシュゴールドは、当ブログは一貫してオルフェーヴル=池添ぼっちゃんをココロから応援してきたわけですから、当然、この馬に◎を打つ資格があると思いますw しかしまあこの馬は走るに決まっていますからw 多言は野暮でしょう。ぼっちゃんも正念場です。
デイリー杯でアッシュゴールドを負かしたタガノエスプレッソはどうか?
血統的にはAlzaoブラックタイド産駒なので、いってみればミニディープ。これにキンカメというわかりやすい配合です。フツーに走っても驚けませんが、岩田ならな〜、というのは別の話ですw
ヴィオン、クラリティスカイは、馬場とかペースとか戦法だとかの後押しがいる微妙な線でせいぜい△ヒモと判断します。岩田ならどうなっても許せるから買いたいんですが〜w
ネオルミネールはどうか? 放牧明けの藤沢和+柴山…。買う要素なしですが、今や牧場で乗ってくれますからぜんぜん出来てないことはないでしょうし、運が良ければ柴山でもw とかなんとかいいながら血統評価は第二位ですw
さて血統評価の第一位は? ブライトエンブレムでございます。間隔が空いているのがどうか、というのはありますが、そもそも母父ウォーエンブレムでかつ走る! という点は血統表を開いてみるまでもなく馬柱だけでも十分にインパクトのある血統構成だといえると思います。
ペイシャオブローは、十分穴候補ですが、和田なので徹底先行で粘り込みに期待という感じになるでしょう。ムーアが乗れば…。セカンドテーブルも逃げるでしょうからなにか恵まれないと、といったところ。2頭とも血統だけみるとそそられるものがありますが…。