西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

《ジュベナイルF》の血統診断はダノングラシアス推し


木曜日に週中展望をアップしておきたかったんですが、なんやかんやでまた出来ず…。
そのかわりに金曜覚書として【血統診断】をしておきます。

来週は牡馬2歳の頂点《FS》がありますので、未来の名馬、これから連想して来るべき新血統時代のヒントになるような血統の馬がくるのでは? という仮説のもとに直近のレースを考えてみることにします。これが前提です。

で、新血統【論】の立場から、もっとも旧来的な血統ではないかと感じられる馬は コートマーシャル です。また レッツゴードンキ は母父SSのキンカメ産駒でこれはまあポストSSのゼロ年代をリードしていた血統構成であって、少なくとも来るべき時代を表しているとは思えません。
抽選をくぐり抜けた ロカ はディープ産駒。ディープの種牡馬としての成功でポストサンデー時代がすでにきていることを忘れがちですし、上がりの速い瞬発力系の競馬では常に脅威であるのは言うまでもありません。人はこれを「馬場適性」に依って語ったりします。しかしその適応性というのは、せっせと軽い血、軽い馬場をこさえて後押しした「人為淘汰」の一面があります。したがって、思いもかけず水面下で起こっている事態、いわば無意識の進化をもたらす「自然淘汰」に対抗するにはちょっと弱々しい感じが拭えません。
ステイヤーズSにおける当ブログの血統診断において…
>意外にもホッコーブレイヴが一番このレースに向いていない血統のように思えます。
…と書きました。世間では同馬を「長距離適性が高い」として評価していました。しかし新血統【論】は必ずしも「適性」云々に予想の根拠を置いていません。まあ天皇賞・春の2着馬は当然無視できないのですが(着順はもしかすると結果論かも知れませんしw) 予想の立ち位置は、来るべき新血統時代の語るにふさわしい血統ベクトル? を備えている馬はどれか? ということを考えるあたりにあるのです。コートマーシャル、 レッツゴードンキ に心を動かされないのはこういった理由によるもので、けして穴狙い馬券師の営業トークではない、といったことをご理解いただければと思います。
それでは人気上位が予想される馬のなかから血統診断的にどの馬が目に付くかといえば…
ダノングラシアス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103158/
ココロノアイ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012105256/
…の2頭を挙げることになるでしょう。もしココロが関東馬でなければ◎を打ちたいところです。あるいは早めに栗東に入厩して関西で調教していたなら単勝はこの馬ではないのか、と思ったかも知れません。しかし牝馬の性質を考えると、また馬と馬の関係がレースに及ぼすかくれた影響を想定すると、やはり地の利のある関西馬のダノングラシアスを軸に考えたいところだというのが新血統【論】予想の見立てであります。

過去走成績などを考えずに純粋に血統表だけみると
スマートプラネット アルマンオンディーナ が良いと思います。(前者は関東馬なので、ココロノアイで触れた理由により評価より予想上の順位は下がりますが) ダイワプロパー ショウナンアディラも挙げておきます。

そして穴系といえば クールホタルビ ! 1400mまでの馬といった意見も散見されますが、そういった距離適性やコース適性のみに過剰に依拠した議論では、血統の新時代を捉えることはできないのではないか、という意味でももう一丁! を期待したいと思います。

以上、新血統【論】予想とは、来たるべき新血統時代を迎えるにふさわしい「血統ベクトル」をもった馬はどれか? ということを考えるものです。ということがはじめて書けましたw 一方、旧世界というのはその覇権を維持するべく人為的な手当を打ってきます。阪神外回り芝コースの新設などといったことがそうですね。こういったことはコートマーシャルへの後押しとなります。
いずれにしても、血統表を漠然と眺めていても、どこに血統ベクトルがあるのか、まるでわからないでしょうw
しかし、新しい血統【論】が正しければ、予想は当たりまくるはずです。当たったからといって数学的な証明にはなりませんが、正しくなければこのやり方は単なる旧い「穴馬絞り」にしかすぎなくなり、とても競馬というギャンブルには太刀打ちできないままで終わるでしょう。