西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

天皇賞・秋 回顧

明日は久々に中央競馬のない国民の休日ですねw

さて、先週の天皇賞・秋のことです。
あれはピンナが4角でベリーの進路を塞ぎ、直線で岩田がベリーに寄られた。
13ー13−13 で回って来たペルーサが3着に入線というレースでした。
問題は、ウオッカのレコードを1秒1も縮めた、異常な決着にある。
月曜日発売の日刊ゲンダイの記事には目を疑うような事実が書いてある。
「この猛レコードを演出したのがシルポートの逃げだ。前半5F通過56.5は
天皇賞はおろか、府中の二千メートルで史上最速のペース」
とある。「歴史的ハイペース」という表現も。

どんな風に乗っても、騎手の勝手である、といえばいえる。中央競馬のトレンドは
長くそうなっている。ちょっと拡大しても陣営、馬主筋の勝手である。
それでも、「オレの勝手じゃ、ボケ」で済ませられない場合があるのではないだろうか?
玉砕必至だが、このメンバーと闘うには離して逃げるほかないと思った、であるとか、この馬の力ならこのペースでいってもぎりぎり頑張ってくれると期待した、などのコメントが騎手から発せられていれば、まだ納得いく。
でも実際は違う。ただ逃げ馬なので逃げた。内なので外の強いのに行かせるわけにはいかなかった。ハナを切ったらそのまま離して逃げようと思った。結果的に56.5通過という馬鹿げた騎乗をしてしまった。以上、おわり。

もし、56.5通過が他の馬を勝たせるための戦略、ラビットだとしたら、それでもまた納得がいく。なぜなら自殺行為にしかみえないものに合理的説明がつくからだ。
でも事実は違う(たぶん)。単に行かせたらこうなった(たまたま)、結果的に。
つまり何も考えていないに等しい、一騎手の迷惑行為に過ぎなかったわけだ。
もし、こんな騎乗を許せば、競馬はどうなってしまうのか。
ここには可能性に賭けた、という要素はない。単に当たってそして砕けただけなのである。府中の二千メートルで史上最速のペースで逃げるということはそういうことだ。
少なくとも騎手はこの逃げを恥と思うべきだろう。馬がひっかかったのではなく、自分が行かせてしまった結果引き起こされた事態なのだから。
騎手は恥とも思わない。当然、結果責任を自覚しない。騎手生命も安泰。だれも結果論で責めたりしない、JRAサークルとはもはやそういう世界だから。今後もこの騎手はエージェントが集めて来た馬に乗り続けて行くだろう。
せいぜいこちらは馬券を買う時に自衛していくほかはない。

しかし、結果的に絶対に負ける乗り方があること。ヤオなんかの目的もなく、純粋な前例として。もはやこれはありになったのだ。

せめてこの騎手、つまり蝦名は、少なくとも「府中の二千メートルで史上最速のペースで逃げ」を恥じるべきだと私は思う。