西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

【前週回顧】 その1

厳しい。このままではとても闘えないので、いっそすっきりして、「自主トレ」の期間、中断していた基礎研究に邁進しようと思ったので、かえって気が楽になった。
とはいえ"肉薄"である。閃いたとか、タタき3走目だとか、川原騎乗とか、軽ハンデとか、ではない買い方で"肉薄"である。
3歳馬の◎は22キロ増。これにだまされなければ…明らかに緩めてきている。トラックマンは何をやっておったのだ?
もちろん日曜日、阪神10R《六甲アイランドS》のことである。
◎うまカンケイはというと…
納屋橋S》組
7)エネルマオー(K)
9)アドマイヤドレス(Q)
12)ナナヨーティアラ(Q)
桂川S》組 ※全頭が休み明けでの関係で(K)の信頼性は低い
4)マッハジュウクン(K)
9)アドマイヤドレス(Q)
12)ナナヨーティアラ(Q)
となっていて、K&Qの法則のステータスホースはわずか4頭。そのうちK&Kはあり得ないので、実質、3頭。
で、レース結果は…
1着 8)ウインレックス(14人気)
2着 12)ナナヨーティアラ(Q、12人気)
3着 5)エアニックス(5人気)
4着 7)エネルマオー(K、6人気)
5着 17)シルクドラグーン(3人気)
配当…単勝9480円/馬連193230円/3連複431650円/3連単5772630円
もし、いつものように、K-Q→流し で勝負していたとしたら、クビ差で大魚を逃がして悶絶していたことだろう。
私の印は…
◎6)マイネルクラッチ(+22キロ増でゆるゆるに緩められていた…)
★10)タッチザピーク(池添さんとこのぼっちゃん気持ちよく先行して激流にのまれた)
○7)エネルマオー(K)(まったく無欲で着もなにも関係なく乗っている幸四郎には藤岡佑も勝てない)
▲3)モルトグランデ(強烈3歳馬+デムーロもトップハンデで6着)
☆8)ウインレックス(ちゃんと☆を付けている! セン馬です!)
△12)ナナヨーティアラ(Q) {5,9,13,15,17}まで
買い目としては…軸馬1頭方式の限界をさらしたが、たとえば、K→印へ、Q→印へ、としておけば12点で馬連193230円を拾っている…。
で、何がいいたいかというと、私は12/3の日記に「セン馬」についての革命的な考えを書いていたのだ!
で、その「セン馬」を狙い打って、先週土曜日、阪神10R《摂津S》で★を打っている。その馬はウイングビート。残念ながら1200mの馬なので4着どまりだったが…12人気だから激走である。それに5着は13人気のたった2トしかいない「セン馬」の12)スリースピニングだからすごい。
私の印は…
◎7)バージンフォレスト(K)
★3)ウイングビート(D)
○13)ヒカルオオゾラ
▲14)フミノバラード(Q)
△11)ヒシワンスモア(d){1,2,5,6,10,13}まで
※3=Dは1200mの馬なので…

【10〜12月の牡馬牝馬混合戦における「セン馬」の激走例】
六甲アイランドS》ウインレックス(セン馬)…1着(単勝9480円)
ステイヤーズS》 マキハタサイボーグ(セン馬)…1着(単勝5070円)
アイルランドT》 レイルバード(セン馬)…2着(8人気、複勝780円)
《河口湖特別》 チョウカイモンド(セン馬)…3着(13人気、複勝1860円)
…この間には、同伴馬の激走も再三あり、私の中では牡馬牝馬混合戦における「セン馬」が「同伴的」といっていい「ニッチ」(生態的地位)にあると、思っている。
12/3の書き込みを採録しておこう。

採録記事
2007.12.03
【前週回顧】その1 《ステイヤーズS
582350円の大荒れ。マキハタサイボーグはスタミナあったのね、ですましても良いかも知れないが、ここはひとつ、馬の性、をテーマにしてみたい。
つまり、このレースには、ただ1頭のセン馬と、ただ1頭の牝馬がいたという条件があった。
しかも、K&Qの法則に該当していた。
私は、セン馬はまったく男なのである、本人はアレどっかへん?と思っているはずだが、ひょっとすると去勢していない牡馬よりも、強烈に異性好きな特徴をもっているのでは? と考えている。
もちろん、競馬においてセン馬の存在をはじめて重要な予想ファクターにしたのは「メソッド」理論(*)である。これは偉大な一歩だ。
私の理解では、「メソッド」理論においては、セン馬は中性的な存在とされ、「序列意識」でいうと、牡馬、また牝馬の両方の性に関係している。そのため「強烈な劣意を持つ場合がある」とされる。もちろん、馬券術のレベルではこれを「公準」として採用することに問題はない。
ただ、私のセン馬の「公準」はまったく異なったものである。
それは、セン馬は(意識のレベルでは)男なので、他の牡馬と同じ扱い、ただ牝馬との関係はより強烈になりがち、というものである。ウマ科学的に正しさを証明できているわけではないので、これも「公準」なのであるが。
以上のような見解に立つと、《ステイヤーズS》のマキハタサイボーグにとって、クイーン=メジロトンキニーズの存在は、他のメンバー以上の意味を持っていたのかも知れない。レースの中に紅一点がいる場合、特に古馬戦の場合、なにか馬群の行きっぷりが異常に見えるケースがある。今年の《スタイヤーズS》は出入りの激しい競馬となり、3〜4角では雲霞のごとく後続馬が前を飲み込んでいこうとしているかのように見えた。これは、牝馬が混在して、長距離を2周する中で、群れとして興奮状態にあったことをさしているのではないか、と思う。リキアイサイレンスが前へ、前へ、というのも…。
因みに、《迎春S》で、メジロトンキニーズ&リキアイサイレンス>マキハタサイボーグの過去走関係があり、またその近辺のレースでメジロトンキニーズ&ネヴァプションが同伴カンケイにあった。いずれも1年くらい前の関係なのでカウントはしないが、興味深い事実ではある。
さて、忘れてはならないのが、セン馬もキングになれる、セン馬はより強烈な男性的特徴を示す、との「公準」に加えて、次の1点をおさえておかなければならない。
《セン馬は自身の意識としては男そのものだが、他の牡馬や牝馬にとっては、去勢による性フェロモンの分泌が抑えられているため、性的なライバル、あるいは異性として認識されにくい》
セン馬の「栄光の悲哀」はこの点にあるのではないだろうか?
レースに即していえば、有利となったり、不利となったりする性質をセン馬は宿命的に身のうちに抱えており、またウマ社会関係において、ある「生態的地位」(ニッチ)を得ているのではないか、という仮説を提出しておこう。
K&Qの法則のステータスホースと、セン馬のニッチは明確に区別すべきものなのかも知れない。
たとえば、キング選出の過程で、ある牡馬がある牝馬といっしょに走って、あるセン馬に先着した場合、この関係をどう扱うか、といったことだ。その場合、Q は問題ないとして、K と セン馬 はどうなる?
セン馬はひょっとして「隠れ同伴馬的」な存在とすべきではないのか…etc
最後に、セン馬は、去勢された経緯、その後の休養→連戦→休養→爆発! のリズムで見る必要がある、ことをおさえておこう。マキハタサイボーグの場合は?
とりあえず、本稿はここまで。

*「メソッド」とは合田玲士氏が考案し、一世を風靡した競馬理論