西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

【週中展望《エリザベス女王杯》】

エリザベス女王杯》の検討に入ろうと、入ろうと思っていたのだが、何か検討することが残っているのか? という感じで…困ったものだ。
問題は《秋華賞》の内周り2000mから外周り2200mに替わることにつきる。1ハロン伸びる、という点でいえばそんなのは単なる適性なので、最終的な問題とはならない。限界を超えなければ馬にとっては適性なんていうのは本質的な問題とはなりえない。適性云々は、生産者とか調教師とか、きょーふ騎手の思い込みで仕立てられている面も大きいはずだ。
とはいえ、坂を下って加速をつけて、外にぶん回して33秒台前半の決着。世界的にみてもまともじゃないレースである。
この秋のG1シリーズを「P感覚」を使って闘っている身としては、Pな馬を探すことが大切なわけだが、なんと1頭しかいない。それは前走に続いてアサヒライジングが獲得!
同馬を3人気以下で買う機会はそうないので、その点も決断材料になるだろう。上がりの競馬、速く軽い馬場云々は9人気だった《ヴィクトリアM》を2着して、そのような適性は「くだらない思い込み」ということを証明したわけで、京都芝外周り2200mmでなければ初G1戴冠だって不可能ではないと思うが…。
適性という意味では、ウォッカ凱旋門賞挑戦こそ、馬主の大いなる勘違いだったのではないか? どう考えてもロンシャン向きではなかったことがはっきりしてきた。
ダービーを勝った云々は、フサイチパンドラが《天皇賞(秋)》2着馬を破った、といった「馬物差し」の比較と同じでまるで意味がない。いいかげんこういう論調にはあきた。少しは男女混合戦で牝馬がハナを切ったとき、それが馬にとってなにを意味しているのか、そんなことについて考えてみた方がよい。それは牝馬に負けた牡馬の評価にもいえるのだ。アサキサキングスは《菊》を制し、アグネスアークは《天皇賞》を「連続好走=現象」で2着したではないのか? と私はいいたい。
ダービーのウォッカは、いってみれば道中女性専用車両に乗って快適にまわってきて、ごちゃつかない超スローの直線を、男どもがぞろぞろこないうちに駆け抜けてしまった、といったアドバンテージがもたらした面も否定できない。男女混合戦では牝馬に有利になりことが大いはずなのだ、絶対に。また《宝塚記念》では age group というこれも無視できないファクターが介入していたのである。
◎さらにウォッカの評価について。
前走は「ありゃー来た…無駄な抵抗せずに○=対抗にしておけば」と一瞬思ったほど、すごい脚だった。それに、もし仮に私が地の果ての競馬小国からたまたま来日して、出走予定馬の近走成績を見て感想を求められたなら、勝つのはこれ=ウォッカ といっただろうと思わせるほど、流れとしては良い感じだ。京都外周り、1度たたいて、というのもいかにも有利。買わざるをえないだろう。
で、素直なこころで、もう検討をやめるか、これからこねくりまわすか、ということが問題になってくる。《秋華賞》は◎は簡単に決まったのに、こねくりまわし、で1本勝負して轟沈! あんな冒険しなければ現在、秋のG1全勝だったところを…。
ちょっと引っかかっているのは、ウォッカは入れ込むとゴール前でガス欠するのではないか? という疑惑についてである。そんなことをいってるのは2人しかいない。ひとりは私(W)。もうひとりは天下の安藤勝巳である(!?)。
桜花賞》のおいて、安勝ウォッカ観は次のようなものだった。
「(チューリップ賞で)2着に負けたけど、ウォッカの息が苦しそうで、これは付け入る隙はあるのではと感じた」。
で、実際、《桜花賞》では順位は逆転する。秋になっても安勝の確信は揺るぎない。おろらく、前にいったら勝つ、と思っていたのではないか?
今回は、age group というファクターが入ってくる。年上の同性馬といっしょに走るのである。角居厩舎の2頭出し、という点は有利だ。なぜなら、いっぱんに牝だけのグループでは年上の優位牝といっしょの若い牝は優遇される傾向がある、という現象が報告されているからだ。
一方で、同性同士のレースで、年上の牝馬と混じることによって、必要以上に入れ込まないか? という点が問題になってくるだろう。入れ込めばゴール寸前でガス欠、折り合いを優先させれば、また後方から、ということになる。
安勝ウォッカ観」と書いたが、これはフツーの新聞にのっているコメントである。
よく関係者情報とか、いうが、インテリジェンスにおいて真に重要な情報はすでに一般に公表すされているものの中に含まれている、のだ。って、これは法廷闘争中で外務省休職中の佐藤優氏が書いていることであるけれど。