◎4/15《淀屋橋S》 芝1200m 1600万下
胴元(JRA)も対策を錬ってきた。競馬ファンに当ててもらえるように条件を変えてきたのだ。
少なくともローテ的な特徴を消してきたのである。
それは具体的にいうと、これまで《淀屋橋S》の主要・直近の同路線組は《心斎橋S》→《船橋S》で、この2走とも出走していた馬も多かった。一昨年は250万円馬券が、昨年は44万円馬券が飛び出しているこのレース。毎年、「着順」だけの規定ではキング判定が難しいケースが続いているが、06年の勝ち馬=ホ−マンアピ−ルは、3走前の《六甲アイS》でキング、2走前にキング確定問題があった。05年の3着馬=マイケルバローズハはすっきり《心斎橋S》のキングだった。
これが前史だが、今年は、ます主要ステップの同一コースの《心斎橋S》を1400m戦に変更している。
この結果、今年の《淀屋橋S》の主要・直近の同路線組は《トリトンS》→《船橋市制S》に替わった。
さらに、大万馬券の原因が牝馬の激走にあったので、ハンデ戦から定量戦への切り替えてきた。フツーの意味で荒れる要素が削られてしまったということだ。
しかし、それでも高配当を狙うにはめげずに攻めて行かなければならない。
05,06年は見事なK&Q決着だったのだから。
予想に移る前に《船橋市制S》の異常な決着について回顧しておこう。
これは「本来はありえないこと」が起っていた。乱立していたキング同士がワンツー。
勝者総取りのルールによって、ただ1頭のキングしか走らないのが、k&Qの法則の不変の関係。この絶対的なルールに反している。以下に、なぜ「本来はありえないこと」が起ったについて記す。
一、馬と馬の関係で形成されるレースの構造は、再現されるときはつねに「発生的」である。簡単にいうと、ゲートからゴールにいたる道中において時間的順序によって関係が具体的に構成される。従って、ゲートからゴールまでの間に「ミス」の入る余地が生まれる。
一、07年《船橋市制S》の勝ち馬は1600mからの短縮馬で追い込んだ。
一、07年《船橋市制S》の2着馬は、稍重の馬場を強引に前に行った。
一、07年《船橋市制S》の2着馬はダート路線を走ってきたが、実は芝1200m適性が高い馬の可能性があった。
一、法則のステータス馬同士の位置取りと脚質の極端な分離がある場合は注意。
だいたい、以上の理由が考えられる、07年《船橋市制S》の2着馬とはコレデイイノダ(ダ1600m→芝1200m→芝1200m/中谷→竹之内→横山典)だった。
◎さて、ここからが07年《淀屋橋S》の予想である。
◎うまカンケイ
《船橋市制S》組
9)コレデイイノダ(2着)vs8)フィレンツェ(3着)vs3)マイネルアルビオン(4着)
6)ブランスネージュ(Q)&10)カシマフラワー(Q)&14)ダンスオブサロメ(Q)
《心斎橋S》組
16)カリプソパンチ(D)
4)ブリリアントグレイ(d)&15)チャームダイヤ(d)
《トリトンS》組
9)コレデイイノダ(2着)vs8)シルクヴェルリッツ(3着)
10)カシマフラワー(Q)
《ジャニュアリーS》組
16)カリプソパンチ(D)
10)カシマフラワー(d)、13)ウエスタンビーナス(d)
《韓国馬事会杯》組
8)フィレンツェ(D)
14)ダンスオブサロメ(d)
《山城S》組
8)フィレンツェ(D)
14)ダンスオブサロメ(d)
《桂川S》組
8)フィレンツェ(D)
14)ダンスオブサロメ(d)
《京洛S》組
3)マイネルアルビオン(D)
14)ダンスオブサロメ(d)
○このクラスの1200mもいつも同じ馬たちが走っているため、ややこしい上に着差もあまりつかない。
○前走のフィレンツェは同伴馬というもっとも有利なステータスだった。それで3着をどう見る? 本来、この馬が突き抜けていなければおかしいレースではあった。
○コレデイイノダvsフィレンツェvsマイネルアルビオン/コレデイイノダvsシルクヴェルリッツが連対するようでは胴元が願っているようなファンが当てやすいものになってしまう。理論的にもこれらの馬の組み合わせも一部存在するが、当然、攻めるためには、どれかを選ぶ、という戦略が必要になる。
○土曜日の《中山グランドJ》は見事なトリガミ予想だったが、そんこととは別に、見事なK-D決着であり、やっぱり最先着規定に当て嵌まった馬が馬券圏に残っているという点で理論的には素晴らしいレースだった。
○この流れで行くと、主要同路線グループである《船橋市制S》《トリトンS》ともにコレデイイノダが最先着。また《トリトンS》のキング確定問題では、シルクヴェルリッツにコース適性がどうやらないらしい…。
○理論的な確かなのはコレデイイノダvsシルクヴェルリッツのキング確定問題において、消去法だがシルクヴェルリッツを消し、コレデイイノダを残すと、たとえ《船橋市制S》のキング確定問題がどうであれ、少なくとも《トリトンS》組からはっきりとしたかたちでキングが生まれることになる。
○唯一のキング=コレデイイノダを仮定すると、限り無く同伴馬的なフィレンツェ、4着のマイネルアルビオンも買目に残せるかも知れない。マイネルアルビオンは前走休み明けのレースだった点も注意。4着は圏外で昨秋の同伴カンケイを重視?
○なまじ、馬を知っている場合には同伴馬のミステリアスな激走期待が薄れてしまうが、カリプソパンチがまぎれもない同伴馬である。大外枠でどうのるか。
○ダンスオブサロメが完全な「ハブ女」。05.06年も「ハブ女」で大波乱だった…。
券種の選択だが、極端な追い込み馬、決め手に欠ける馬が牡馬では目立つので、できるだけ軸2頭マルチで行きたいが…。
牝馬では{2,4,7,11}{13,15} まで。
◎理論的理想買目
3連単(マルチ)
9-16→{2,4,7,14}{13,15}{3,8} ※k-D→流し
9-11→{2,4,7,14}{13,15}{3,8} ※K-Q→流し
9-4→{2,7,14}{13,15}{3,8} ※K-Q→流し
3連複フォーメーション
{3,9,11,16}→{3,9,11,16}→{3,9,11,16}{2,4,7,14}{8}
◎私の買目
3連単(マルチ)
9-16→{2,4,7,11}{13}{3,8}{1}
9-3→{2,4,7,11}{13}{8}{1}
9-11→{2,4,7}{13}{8}{1}
9-4→{2,7}{13}{8}{1}
9-7→{2}{13}{8}{1}