大外、四位のレッドディザイアだが、ブエナビスタと対戦がない、2戦2勝、すごい末脚。買いの理由はこのあたりに?
ただ、競馬を愉しみかつ競馬の謎をなんとか解き明かそうと考えている人は、こんなギャンブル一般に通じる「張りの根拠」で満足したりはしないだろう。
で、このblogでは、今年の桜花賞のテーマを「カーリアン」におきたい。
レッドディザイアの母父はカーリアン。
ブエナビスタの母父もカーリアン。
ルージュバンブーの父マリエンバードはカーリアン産駒。
カーリアンに関係しているのはこの3ト。
欧州ではノーザンダンサー系の万能種牡馬だったが、日本ではなぜかマイル以下に適性がでる「切れ者」というのが血統の教科書的な解説。
母父としては早熟、短距離のイメージだが、ポストSS時代のいまではそのイメージは大きく変わって行くのではないだろうか、と考えている。
ブエナビスタの母、ビワハイジについて。この名前はダテではなく、スイス・アルプスに因んだもの。ボトムラインが(私が母母馬券といっていたヤツ)、santa Luciano。以下、何代にもわたって母系は「S」がつく名前ではじまる。これはドイツ競馬のルールのひとつで、母系が一目でわかるようにと決められたもの。日本の古い牝系と同じく(だからスペシャルウイークは長距離の血を伝えやすい)、実に貴重な血脈が保存されているのである。このsanta Lucianoはマンハッタンカフェの母系でもある。
だから、ブエナビスタ&レッドディザイアは配合としてはかなり似ているといえるだろう。ザンデー直仔の種牡馬の子でドイツ牝系の血の中に、切れるノーザンダンサー系のカーリアン。これがなければレッドディザイアはカモなのだが…。
残る一頭のルージュバンブーは、母父サンデーサイレンス。父マリエンバード(カーリアン)である。
昨年の覇者、レジネッタはフレンチディピティ×SSだった。
ホストSSがテーマだった昨年。今年はSS直仔の種牡馬の勢いが衰えないので、母父を含めたSS系が中心とするのが妥当だろう。なかでもSS直仔にはノーザンダンサーの配合を。となると、ダノンベルベール、ジェルミナルも残ってくる。
あとは、SS直仔にはダンスインザダーク産駒のヴィーヴァヴォドカがいる。カーリアンはニジンスキーの仔という意味では、この馬はかろうじてテーマの周辺にいる。
この馬=村田が大逃げを打つと、浮かぶ馬と沈む馬の明暗がでてくる可能性はある。
サクラミモザは逃げない宣言をしているので母父SSでも消した。ノーザンダンサーの血が入っていない点もテーマにそわない。
結局、ルージュバンブーが人気的に伸びていないようなので、9→14 がもっとも期待したい組み合わせ。母父SSの時代とカーリアン新時代の幕開けをつげてくれ!
【結論】
3連単フォーメーション
9→{1,14}→{1,14}
9→{1,14}→{4,7,15,18}
9→{4,7,15,18}→{1,14}