西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

【レース回顧】 日曜日は久しぶりの「キング&クイーン祭」の様相!

先週の日曜日は久々の「キング&クイーン祭」の様相を呈していました。
良い機会なので、ここで馬券術としての「キング&クイーンの法則」をおさらいしてみましょう。

阪神メインの《逆瀬川S》には「(特殊)馬関係」が存在しました。特殊というのは「牝馬」が絡んでいる関係という意味で使っています。
「馬関係」というのは、過去走の対戦関係のことで、いわゆる同路線組の馬が3頭以上出走してきているものをさします。
具体的にいえば《逆瀬川S》では G{Q9&K10>2>8} という略式表記のような「関係」がありました。
この「略式表記」の読み方を以下に解説します。

Gというのはグループのこと、いわゆる同路線組のことです。同路線組かどうかは馬柱を見ればわかりますが、いちいちチェックしていくのは時間がかかるので、私は「東京スポーツ」に載っている「対戦成績表」と、keiba.yahoo! の「対戦成績」を使って時間を節約しています。
逆瀬川S》ではG=《ムーンライトハンデキャップ》組に「(特殊)馬関係」がありました。
《修学院S》において、2)ワイプティアーズと8)サトノグランと9)イストワールファムと10)レッドガランの4頭がいっしょに走っていました。そして今走の《逆瀬川S》でもまた同じレースを走る=同路線組(G)を形成していたわけです。
この4頭のうちイストワールファム牝馬です。牝馬1頭以上と牡馬2頭以上、合計3頭以上の馬たちによって形成されている同路線組があれば、それは「(特殊)馬関係」がある、ということができます。
この「馬関係」を表したのが G{Q9&K10>2>8} です。
Q9=イストワールファム牝馬。「>」は不等号のことで、レースの着順を表しています。
10がレッドガラン、2がワイプティアーズ、8がサトノグランの牡馬たちを表しています。
馬関係を形成している主要な牡馬たちをKs(キングス)として扱います。《逆瀬川S》でいえば、KSとは{2.8.10}の牡馬たちのことです。牝馬イストワールファムクイーン(Q)と呼びます。クイーンは主要な馬券対象とする、というのが手筋です。
さて、馬券術としての「キング&クイーンの法則」では、同路線組の牡馬のなかでもっとも有力な馬(目安としては最先着馬)を軸候補(K/キング)とするのを「手筋」としています。軸馬は最先着の10)レッドガランとなります。

G{Q9&K10>2>8} をいまいちど、わかりやすく書き出すと、以下のようになります。

12/1阪神11R《逆瀬川S》10ト
G=《ムーンライトハンデキャップ》組
2)ワイプティアーズ(5人気)
8)サトノグラン(10人気)
9)イストワールファム(牝/6人気)
10)レッドガラン(2人気)

レース結果は 10-2-7--1-5 馬連1570円 3連複13010円

Ksのうち、レッドガランワイプティアーズのワンツーでした。
サトノグランはちょっと買えないので、実質、レッドガランvsワイプティアーズの構図といったレースでした。
実際の馬券は、1人気の5)シンギュラリティを1軸に{2.10}にブリッジさせてしまったため、外れました…。
シンギュラリティはそこまで抜けて強い馬でないうえに、休み明け。馬券本線はたとえば、馬連 {2.10}×{…}とするべきでした…。
ちなみに、このレースにはもうひとつ牝馬が絡む馬関係がありました。
それは《修学院S》組で、ワイプティアーズテイオービクトリー(牝)とアンネリース(牝)によって形成された関係です。この場合は牡馬1頭に牝馬が1頭以上の関係ですので、特別に「同伴関係(D)」という呼び方を与えています。
ちなみに今走《逆瀬川S》において、3着に入って穴をあけ、3連複万馬券を呼び込んだ馬が7)アンネリース)だったわけです。同伴関係も牝馬が絡んでいる以上無視できないんですね。

以上、例によって、平易な説明をすればするほど、まどろっこしい書き方になってしまいましたが、「キング&クイーンの法則」とは、具体的にいえば以上のような手順を踏んで馬券を組む馬券術のことなのです。
競馬理論としての「キング&クイーンの法則」としては、馬とはただ1頭の牡馬(スタリオン牡)が複数の牝馬を従えるワンメールユニット(ハーレム群)を形成する動物である以上、牝馬の絡む同路線組(顔見知関係といいがえてもいいですが…)の存在が、レースになんらかの影響を与えているのではないだろうか? という仮説のもとに出来上がったものなのです。

□中山9R《南総S》でもキング&クイーンの法則が炸裂していた! 人気薄キング3連複5万円馬券!

同日(12/1)に行われたもうひとつのキング&クイーンの法則決着(以下K&Qの法則)も取り上げてみたいと思います。
競馬理論、馬券術がほんとうに効果的かどうかは、予想の再現性にかかっているといえます。同じ方法論による予想で、同じ馬券術の手順で、また同じようなレース結果が得られる。再現性とはこういうことをさします。
では、中山9R《南総S》をK&Q式に振り返ってみましょう。

中山9R《南総S》16ト
Ga{Q12&K1>4}※4休明
Gb{Q7&K9>11}

と略式記号で記しました。上記の《逆瀬川S》で解説した通り、これは…K&Qの法則でいうところの特殊な(牝馬が絡んだ)同路線組(G)が2つあったということを表しています。

中山9R《南総S》は、
Ga=《桂川S》組
1)ニシオボヌール(9人気)
4)スワーヴアーサー(7人気)
12)タケショウベスト)(11人気)

Gb=《道頓堀S》組
7)トワイライトライフ)(14人気)
9)ブラッククローバー(10人気)
11)プレディクト(16人気)

となります。それぞれの同路線組においていっしょに走った馬が、今走でもまたいっしょに走る、というわけです。
牝馬が1頭、牡馬が2頭いる関係なので、K&Qの法則における「(特殊)馬関係)の成立です。
さて、この馬関係に絡んだ牡馬をKsと呼び、Ks{1.4.9.11}ととります。牝馬クイーン(Q)と呼び、Q{7.12}になります。
このKs{1.4.9.11}は馬柱をみてもまったくパッとしない馬たち…。実際の馬券では、私はヒモに4)スワーヴアーサーだけを拾ってみました(一応{1.9}は最先着ルールにおけるキングになりますが…)。
ところが、蓋をあけてみればレース結果は驚くべきものとなりました。

南総S
1着 2)マリアズハート)(1人気)
2着 1)ニシオボヌール(Ks)
3着 9)ブラッククローバー(Ks)
馬連6850円 3連複54320円

Ks{1.4.9.11}のうち、{1.9}が人気薄で激走、3連複万馬券となりました。
先にみた《逆瀬川S》とまったく同じ手順によって選び出されたKsが2頭とも馬券圏に入りました。
フォーメーション馬券なら Ks→Ks→{…} としていれば、2鞍とも的中に大きく近づけたはずだった、ということになります。
予想&馬券の再現性という必勝法の条件が見事に達成されているのがおわかりでしょう。
実際問題として、最内枠が有利であったとしても、また丸田や杉原といった騎手が、他馬に乗って追い込みに回ってへぐった、という紛れがあったとしても、ニシオボヌールブラッククローバーを「軸候補」にできる(可能性がある)馬券術というのは、いまさらながらに驚くべきものがあると自賛したいと思います。
特に《チャンピオンズS》で、血統、血統と大騒ぎして、選んだ馬がたかだが5人気の馬で、あげくの果てに福永小僧のどヘグリにあって轟沈した日曜日、K&Qの法則がこれほど見事に連続炸裂した光景を目の当たりにして、あらためてこの法則は競馬の「真実」の一端に届いているんだな、という確信を深めた次第です。
馬と馬が「相互作用」してレース結果に影響を及ぼす。それが競馬というものの真実なのだと思うわけです
<了>