西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

競馬エッセイ キング&クイーンの法則の現在

競馬エッセイ キング&クイーンの法則の現在
1/19京都12R《ダ1200m、1000万下》 はキング&クイーンの法則該当レースでした。
期待通りキングに指名した馬が連対して複勝730円が的中しました。この慶事をつかって久しぶりにキング&クイーンの法則とはどのようなものなのか、またどのような手順で予想すれば馬券の的中に結びつけられるのか、について解説してみたいと思います。
(プロフィール欄を開けばそこに馬券術としての詳しい手順が書いてあります。あわせてご覧下さい)

キング&クイーンの法則というのは、過去の対戦歴に牝馬を含む同路線グループが出走してきているレースを対象とした競馬理論です。出走馬の性別と馬たち同士の過去の対戦関係がレースの構造を作り出していると考えているわけです。このやり方は世界の競馬理論の中でも突出してユニークなものであると断言できます。
1/19京都12R《ダ1200m、1000万下》の過去の対戦歴を見ると、直近のレースで{6.7.14}の馬たちが一緒に走っていました。{6}が牝馬だったのでこの同路線グループに注目しました。当ブログの予想では、略式の記号で G{Q6&K14vs7}※芝1600m と書きました。
これは
《12/22 8回阪神1000万下、芝1600m》組
14)キクノグラード(13着)牡馬
7)シゲルオウシザ(15着)牡馬
6)ディストレメンダス(16着)牝馬
のことを表しています。

付け加えますと、牝馬が関係する過去走同路線グループは「馬関係」があるグループということになります。「馬関係」が形成されるには3頭以上を含む関係があり、なおかつ1頭以上の牝馬(クイーンと呼びます)に対して2ト以上の牡馬(あるいはセン馬)が要素として含まれていることが条件となります。
このレースでは、3頭を集合の要素とする同路線グループがもう一つありましたが、それら{2.11.15}の馬たちはすべて牡馬でした。牝馬が3頭の中に含まれていないのでこの同路線グループは無視しました。なぜならキング&クイーンの法則は、牝馬を含む同路線グループの牡馬が馬券圏にくる可能性が高いと結論づけている競馬理論だからです。
またもうひとつ、牝馬と牡馬が形成する対関係(一対一)が3つありました。それは…
G1{d12&D3}、G2{d12&D7}、G3{d6&D14}です。
これは G1で表した過去走で12)セイラ(牝)&3)スランジバール(牡)がいっしょに走っていたという関係を表しています。G2は12)セイラ(牝)&7)シゲルオウシザ(牡)の同路線関係。G3は6)ディストレメンダス(牝)&14)キクノグラード(牡)の関係。D は同伴馬と呼び、dは同伴相手と呼びます。
http://keiba.yahoo.co.jp/race/matrix/1408010712/
さて今走の結果ですが、12-14-5-11-1 の順で入線しました。そうです、3頭による「馬関係」のあった同路線グループから連対馬が出たのです。14)キクノグラードは11人気でしたがキング&クイーンの法則におけるキング、つまり軸馬候補となりうる馬だったのです!

キング&クイーンの法則の真価は、馬関係に注目することにより、異なる馬による異なるレースにおいても馬と馬との間の関係が同じカタチ(つまり構造)であれば、同じ手順で着順が予想できるという汎用性にあります。つまり個別の馬や個別のレースにしか適応できない特殊法則ではなく、競馬の完全な一般法則となっている点であります。
たとえば1/18の中山10R《初春ステークス》にも馬関係があり、従ってキング&クイーンの法則該当レースでした。略式の記号で書くと Ga{Q3.7.8&K1vs2}、Gb{d11&D13}という2つの馬関係=同路線グループがありました。
http://keiba.yahoo.co.jp/race/matrix/1406010610/
このレースの結果は 6-1-15-4-16 でした。1)カフェシュプリームがキングとして連対を果たしました。同馬は3人気でした。
このように異なる馬たちによる異なるレースにおいても、基本的には馬関係のカタチ(構造)が同じであれば良いのです。外見は異なっていようともその構造は同じだと見なせるからです。(これは二十世紀後半に一世を風靡した構造主義の考え方です)

さてここで当然出されるであろう疑問について答えておこうと思います。
過去走において対戦したことのある馬たちはそのことを果たして覚えているのだろうか? という疑問です。「あっ、この馬はこの前いっしょに走ったことのある馬だ」という具合に、いわゆる個体認識ができるのか? 答えはもちろんできる、です。なぜなら、もし識別できなければその馬はおそらく馬の社会では暮らして行けないだろうから。キング&クイーンの法則はホース・ネイチャー(馬の自然)に着目した馬券術です。馬は群れをつくる性質のある動物で、それはスタリオン牡と呼ばれるただ1頭の牡と複数の牝馬から形成されるハーレム群れです。そのスタリオン牡は自分の群れにいる牝たちを囲い込みます。たえず他の牡馬がハーレムに侵入してくるのを警戒して行動しています。もし馬という動物が一度会った相手のことを認識できないとすれば、どのようにして群れを維持して行けるというのでしょうか。
そしてこのような馬の社会がもつ性質(構造)が、競馬においてまったく関係ないということはありえないはずです。
このような考え方がキング&クイーンの法則という競馬理論の出発地点なのです。
もしこれを馬学として科学的に検討するとすれば、模擬レースによる実験を繰り返し繰り返し実施するのが唯一の方法でしょう(出走馬間の能力差をできるだけ少なくするなどの操作ができるからです)。しかしこれは動物行動学の専門家の仕事です。
我々とすれば、キング&クイーンの法則の正しさを主張するためには、ひとつでも多くの法則該当レースを同じ手順によって予想し、そして同じように的中させるしかありません。そして実際に多くの的中が積み重ねられてきているのです。