週刊競馬ブックの血統欄コメントにもさらっと書いてありますが、アンコイルドの母系はあのトリプティクと同じなんですなあ。これも何かの因縁だと思わないでいられない。ストームバード系=アメリカのダート血統。芝中長距離で底力なし。という固定観念が染み付いているので、最初は単なる穴人気馬にしか見えませんわねえ。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a008302/
アンコイルドの母の母Trillionの血統表です。興味深いですねえ。
で、昨日書いた「競馬物語」=ジャイアンツコーズウェイvsキングズベストというのに注目! というあたりのことですが、こういった競馬のロマンを求めるライターなんかはきまって馬券は二の次だったりするのが定番だったはずなんですが、なぜジャイアンツコーズウェイを巡る競馬史が重要になってきて、かつそれが生物学的に正しいかも、なんてかいてもさっぱりわかりませんわね。
ということで、ちょっと書足しておきますね。
つまり競馬物語が競馬のDNAの中に書き込まれているかどうか? という点が争点だということです。競馬でおこったことはすべて歴史なわけですが、その出来事が後世において反復して起こりうるのか? ということを考えて下さい。たとえば進化論の俗説で、高いところにある木の実や葉っぱを食べようとして首を伸ばしているうちにキリンになった、というやつがありますね。しかしいくら首を伸ばし続けたとしても、それが形質の変化をもたらして、かつその形質が子孫に遺伝しなければけして首が伸びていくことはありません。遺伝子に書き込まれなければ何も起こらないのです。しかしいったん遺伝子に書き込まれると、それは必ずそうなる、つまりギャンブラーにもなじみの言葉でいえば必然となるわけです。
果たして、ジャイアンツコーズウェイの物語は競馬のDNAにどのように書き込まれているのでしょうか? というのが今年のJCにおける新血統論予想の核心部分であるのかもれません。
いやあ、俄然、おもしろくなってきました。まさにジャパンカップだ!