西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

《西日本スポーツ杯》《函館記念》《北九州短距離S》《長万部特別》ともK&Qの法則炸裂! でも予想にまったく生かせずで…。

7/22小倉10R《北九州短距離S》を回顧することで、法則該当レースとなった全4鞍の構造がすべて見えてくると思う。
何よりも、ひ〜。厳しい結果。
キョウワロアリング(K)はナンバーワン上がりタイを出しながら位置取りが悪すぎ、しかも大外をぶんわまして届かなかった。
終わってみればメイショウトッパーが強すぎたレース。
では、法則崩れ? かといえば、実はそうではない。え〜。
このブログ予想としては大外れだが、理論的にはちゃんとした決着となっているのだ。
それは、《テレビユー福島賞》組はよいとして、《ストークS》組にさらに細かい問題が存在していたことを無視してしまったから見えなくなっていたのだ…。
再三、書いていることだが、「着順」という取りあえずの基準でキングの判定を行う場合、着順だけでははっきりとして判断ができないケースがある。
それはたとえば、逃げ/先行vs追い込み といった脚質が両極端であることからくる差は決定的なものではない可能性がある、といったものだ。
《ストークS》組では、カリプソパンチ(2-2-2 0.6秒 7着) vs マルカジーク(16-14-14 0.7秒 9着) というようなケースである。
しかも、《ストークS》ではカリプソパンチは(D)のアドバンテージがあった。また、カリプソパンチは3ケ月の休み明けといった点も見逃せない。
前走同路線組(うまカンケイ)でついた着順は、休み明けの馬がまじっている場合にはちょっと「微妙」な点がある(※)、ということを《函館記念》の予想でも触れておいたが…。日曜日の函館9R《函館記念》では、《巴賞》組においてエリモハリアーモノポールマチカネキララの3頭が休み明けだったのだ…そして勝ったのはエリモハリアー! 大穴をあけたのが(Q)のロフティーエイム

で…
日曜日の《北九州短距離S》の結果は…
1着 4)メイショウトッパー(1人気)
2着 7)マルカジーク(6人気)
3着 3)クリノワールド(10人気)
3連単38130円

このブログを続けているおかげで、ちょっと前に、同伴馬の激アツ条件について、単行本の内容を超えて定式化することができた(土曜日の《西日本スポーツ杯》はその条件をほぼ充していた!)。
先週の厳しい現実を受けて、ここで2つのことを新たに定式化しておこう。
1)キングの判定に際して、逃げ/先行vs差し/追い込み といった脚質が両極端であることからくる差は決定的なものではない可能性を考慮せよ。
2)前走同路線組(うまカンケイ)において、着順に「休み明け」の影響が濃く認められるケースでは、キングを選び出すのは困難なケースがあることを知らねばならない。
これらの基準は単に、それぞれの現象に対する、その場、その場のつじつま合わせではない。なぜなら、キングをキングたらしめるのは最終的にはクイーンをはじめとする全出走牝馬たちの「総意」であるからである。「着順」というのは、キングに立候補する権利をえたに過ぎない、と考えてみると良い。
「着順」というとりあえずの基準が、予想外に正確に軸馬を探し当てることから、馬券術としての手順は、基本的には直近の、最先着馬をキングとする、というのが分かりやすいやり方であることは間違いない。しかし、競馬理論としては、つまり馬と馬の関係がどのように形成され、それが今回、どのような現象を引き起こすのか? という点までしっかりと予測できるものでなければならない。
日曜日の函館12R《長万部特別》も、やはり法則通り決まっているのだ。つまり、勝者総取り が炸裂、《道新S杯》組のゴールドクラウン(K)が馬群に沈み、《潮騒特別》組のシセイヒカリ(K)が8人気で3着に粘り込み、41万馬券を演出した。ちょっと皮肉なのは、《長万部特別》における《潮騒特別》組は、シセイヒカリ(9着) vs フサイチバルドル(10着)のいわゆる「キング確定問題」があったが、ここでは9着ながら最先着のシセイヒカリが順当に馬券圏に。能力上位のゴールドクラウンも勝者総取りにかかってはどうしようもなかった(しかし、ゴールドクラウンから入るよね、フツー、とほほ、ひ〜厳しい、というのはこういう点、まったくの法則崩れなら、夏競馬のせいか、騎手のせいにして忘れることができるのだが…)。シセイヒカリはかつてキングで大穴をあけた実績があり、2着に入ったラブハ−トとは4月に同伴カンケイ(D&d)、4着のテイエムオペレッタとはK&Qの間柄だったのが決め手になったか。
う〜ん、競馬の謎をここまで解く、という点では、前人未到の域に達しているはずだが、この理論を競馬実践予想に効果的に生かせるようにならないと、常勝馬券術にはなれないなあ。現状では、好んで、難解なレースのみを勝負レースに選んでいる…というヘンにマニアックな地獄となっているわけだ。まあ、せいぜい「史上最強の…理論」の段階にあるに過ぎないのだなあ(苦笑)。マル混とは、当てやすいレースではなくて、決定的な態度変更をしないと、絶対にその構造を解明することができない条件ということなのであり、キング&クイーンの法則だけが、その構造に迫りうる、ということでもあるのだ。
これからの教訓としては…
たとえば《北九州短距離S》なら、メイショウトッパー→{K1,K2,K2'}→流し で正解か…。
たとえば《長万部特別》なら、{K1,K2,K2'}→{Q,d,…}→流し で正解か…41万馬券也。
たとえば《函館記念》なら、{Q,…}→{Q,…}→{G} で正解か…38万馬券也。
そして《西日本スポーツ杯》は、「Dの裏技」={K,D}{…}→{K,D}{…}→流し で正解か…147万馬券也。

う〜ん 一年を通して愚直に、上記のような理論的理想買目を繰り返していきさえすれば勝利は明らかだが、毎回毎回、邪魔をしているのは、この私の長年来の悪しき競馬常識、買目決定バイアスなのだなあ、ということで…。
あと一歩なのだが、その一歩がなかなか…。

※「キング&クイーンの法則」には、マル混戦では、牡馬たちの走る動機が「序列」に基礎づけられた「闘争」にあるのではないかのも知れない、という仮説がある。牡馬間の優劣関係は、走る速さ以前に、噛み付き、威嚇、蹴り などで決しているとされるのだから、序列と着順は本来、あまり厳密に考える必要がないのだ。「キング&クイーンの法則」では、着順とは、レ−スにおけるそれぞれの馬の「タスク」(役割)が表現されたものと考えたい。このあたりの話はまた機会をみて、ということでないとなかなか理解してもらいえないかも知れないが。休み明け馬についても、そのタスクという観点から考えてみるとよいのではないだろうか。