西門慶二の競馬日記

馬が走っているギャンブルなのだから、馬と馬の関係を理解すれば馬券は当たる! このブログは「馬関係」からでも競馬予想はできる、ということを証明するためのものです。牝馬が絡んだ同路線組に注目した、いわゆる「特殊馬関係」としてのキング&クイーンの法則から、より広く「馬関係」を捉えるための新一般馬関係理論へ! 誰も手をつけなかったまったく新しい領域、まったく新しい方法論によって競馬に挑む。それが西門慶二の競馬理論です!

◎《ダービー》のキワードについて サンツェッペリンに◎

JRAの《ダービー》広告に「震えているのは地面か、私か?」という感じのコピーがあった。
このブログでしょっちゅう書いている「相対原理」を表したような言葉なので気になっていた。
おそらく、感動で世界が震えて見えるのだが、その原因が地面が揺れているからなのか、この私が打ち震えているか? どっちらなのかわからない、決定できない、ということをいっているのだろう。こちらが止まっていても、動いている別の列車をみていると、自分が乗っている電車が動いているかのように感じる、あれと同じである。こういったものは「等価」なのである。と、当日の朝になってこんなことを書いている人間もどうかしているが、ここからが本題。
この「相対原理」は、《皐月賞》の評価と関係があると思うのだ。つまり、上がりタイムが2秒も違う、というアレである。ホウオウーが凄い脚を見せたのか? 前が止まっていたから凄い脚に見えたのか? 
確かに、あんな展開になって、自力で動いて前に追い付いたのだがら、ホウオウーの強さは最速上がりを出した、というレベルにとどまらない。
では、ヴィクトリー&サンツェッペリンはどうだろう。
ヴィクトリーは規格外の能力を秘めている馬なのは間違いない。見落としてはならないのは、フツーの馬柱にある「通過順位」は(1-1-1)となっているが、実際は(8-1-1-1)である。1角から脚を使ってハナを奪っているのだ。テンは35.5秒と速い。ラストがたれない方がおかしいほどのタフな展開である。
こういうタフさの観点でいえば、対するサンツェッペリンもタフなレースをした。
テンに脚をつかってハナを奪った(1-2-2-2)ものの、規格外の馬が"暴走モード"。なんとか折り合いをつけて番手で立て直し、強引に逃げる馬を早めに追い詰めて、直線ではいったん前の出ている。これも強い競馬である。テン35.7-ラスト35.7 は瞠目する数字である。
こうして書いていくと、《皐月賞》はヴィクトリー&サンツェッペリンが強い競馬をしたのか、ホウオウーが強い競馬をしたのか決定できない、と思うのだ。
血統的にもこの3頭は面白い。
ホウオウーは、ジャングルポケット×サンデーサイレンス
ヴィクトリーは、ブライアンタイム×トニービン
サンツェッペリンは、デンビ−×オジジアン
ヴィクトリーは、サドラーの入ったトニービンサンツェッペリンの父テンビーは、「ははのはは」にKalamounトニービンの父=カンパラの父)が入っているし、自身の「はなのはは」の父(ちょっとややこしいが…)はロベルトである。見かけは全然違うが、ヴィクトリー&サンツェッペリンの2頭は血統表を鏡に映して重ね合わせてみると意外に共通点があることがわかる。ホウオウーにしても「ははのはは」の父は El Gran Senorノーザンダンサー
この3頭の資質は見かけほど離れていないのではないだろうか? だから能力の絶対値とは別に似たもの同士がそろってゴール板の周辺にいる、という血統論的な事実に帰着したと考えることはできないだろうか?
以上のような観点からいえば、人気的にもサンツェッペリンに◎を打ちたい。
《ダービー》は今年もタフなレースになるに違いない。上がりも35秒以上かかるのではないか?